牛田智大さんがたくさんの質問に答えてくださいました♪
■前回は当館でオーケストラと共演、今回はソロコンサートですが、共演とソロとでは心境の変化がありますか。
前回は尊敬するマエストロ・プレトニョフ指揮のロシア・ナショナル管弦楽団との演奏会でしたが、コンチェルトの時は音楽をオーケストラと一緒に創り上げなければなりません。
リサイタルは自分一人での演奏になりますので、僕自身の音楽を創り上げることになり、コンチェルトとはまた違った難しさが有ります。
前回はチャイコフスキーのピアノ協奏曲でしたが、今回はメインにムソルグスキーの「展覧会の絵」を演奏します。
この作品は、情景を重視した作品ですので、物語を聞いている様な楽しさを感じて頂けたら幸いです。
■シンフォニア岩国は昨年に引き続き2回目の演奏ですが、ホールや岩国の印象を教えてください。
立体的に音が響く素晴らしいホールだ、と感じたことを良く覚えています。
残念ながら、前回は岩国の街を見る時間が全く無かったため、今回はもう少し街中で過ごす時間が取れれば、と願っています。
■リサイタルでも演奏される「展覧会の絵」が今回発売されるCDのタイトルですね。
この曲はとても有名でオーケストラでもよく演奏されることの多い曲ですが、この曲を選んだ理由は?
実は高校生になるまで、この作品はあまり好きではなく、面白いと感じられませんでした。
高校生になってから、自分なりの表現ができるのではないかと思い始め、プログラムに取り上げることにしました。
■お客さまにメッセージ(公演への意気込み)をお願いします。
今回のプログラムには、ヴァイオリンのために書かれたシャコンヌや、オーケストラでも演奏される「展覧会の絵」の様な作品が入っています。
色々な楽器の演奏を聴いている様に音色の多彩さを聴いて頂ければ幸いです。
ここまで、9月22日の演奏会のことについてお伺いしました。
ここからは、まもなく17歳を迎える牛田智大さんに少しパーソナルな質問に応えていただきました。
◆この夏休みは主に何をして過ごされましたか。
ひたすら練習に明け暮れていました。
◆今後の夢は?
様々なピアノ作品を勉強したいです。
自分なりの、自分にしか出来ない演奏ができれば、と願っています。
◆今後共演してみたい人は?
人では直ぐに思いつかないのですが、将来は室内楽にも取り組み、ブラームスのピアノ五重奏曲やチェロ・ソナタ、フランクのピアノ五重奏曲など演奏してみたいです。
もっと近い将来では、ラフマニノフやプロコフィエフのピアノ協奏曲も演奏していきたいと思っています。
◆1日の練習スケジュールをおしえてください。
時間が許す限りピアノの前に居ます。
◆好きな言葉はありますか?
一期一会
牛田智大さんの繊細かつ情熱的な演奏をぜひシンフォニア岩国でご堪能ください。